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「物事の本質を見極め、自分のすべきことを見出す」【校長室より】

本日、3年生の集会で次のような話しをしました。

 まず、「大変な時であることは、十分に理解できる年齢であろう。だからこそ、自立・貢献を目指す本校の生徒は、15歳なりに何を、どうすればよいのかしっかりと判断し、行動してほしい。」と話しました。

 次に、葛北大会や吹奏楽コンクール、修学旅行等が中止になったことを伝えました。やり場のない悔しさがあるのは十分に理解している。だから、先生や流山市では、何とかできないかと様々なことを検討している。例えば、8月1・2日に市内の運動部の大会ができないか。修学旅行の代替行事はできないか。などです。 不確定な要素がたくさんあり、どのような結果になるかわからない。8月の大会では、競技によっては実施できないかもしれない。検討結果が出次第、君たちに知らせると伝えました。

  ここまでで、質問や意見を求めましたが、発言はありませんでした。

 次に、このような時にどうすればよいのか?さまざまな書物から学んだことを話しました。答えは「諦める」のです。「諦める」とは、「断念する」とか「途中でやめる」といったマイナスの意味で使うことが多い。けれども「諦める」の本来の意味は、「明らかにする」ということ。「現状を知り、物事の本質を見つめ、よりよく生きていく」という意味です。「明るい未来をつくっていく」という意味合いがあるのです。部活動の大会 修学旅行の本質、本当の目的は?と考えると、中止になったが、100%悲観することはない。陸上競技の為末選手は「手段は諦めるが、目的は諦めてはいけない」と「諦める力」という著書で述べています。中止になったことの目的を、異なる方法で達成すればよいのです。もう一度、君たちの生活を見直し、「本当の目的を達成するために、何をすればいいのか明らかにしていこう。」と話しました。

 最後に、その作業の中で、いろいろと整理がつかないことがある。そういう時は、「たくさんの知恵や経験をもった大人に是非相談しよう。先生でも、親や祖父母でもいいでしょう。きっといい道を示してくれる。」と話しました。

 誰もが経験したことのない状況だけれども、みんなで素晴らしい令和2年度をつくっていきたいものです。