ブログ

【校長室より】

学ぶとは【校長室より】

社会科の調べ学習を通して、何を学ぶのか。国語の話し合い活動で何を学ぶのか。学級活動で何を学ぶのか。部活動や生徒会活動で何を学ぶのか。・・・学校は、さまざまな活動を行っています。当然のことながら、その活動は生徒に「・・・・な力を身につけてほしい」という願いの下、行われています。もちろん、「知識や技能」を身につけてほしいという場面もありますし、「協働するための力」のようにスキル(判断を伴った技術)を身につけさせたいこともあります。また、「我慢をしたり、譲ったり、思いやったりする力」のような自律力を身につけさせたいこともあります。その学び方は、場面に応じて様々です。光という外的刺激があって植物が成長するように、教育は自己を成長させるための外部からの刺激があってこそ成立するものです。その刺激を快く感じる場面もありますし、そうでない場合も当然あります。中学校は大人になる学校ですので、今まで経験したことがない社会との摩擦に戸惑うケースがあるかもしれません。つい、「守ってあげたい」「かばってあげたい」と思いがちですが、「かわいい子には旅をさせよ」という言葉が日本にはあります。是非、たくましさを持ち合わせた人に育てたいものです。写真は「生徒総会で、【自立】」について全校討議をしているところと、「3年の総合的な学習の時間で【SDGs】」を学んでいるところです。

いよいよ給食始まる!【校長室より】

 分散登校中ではありますが、いよいよ給食開始です。今日のメニューは、人気の「カレーライス」です。ほぼ4カ月ぶりの給食。あたり前のように食べていましたが、改めて感謝の気持ちが湧いてきました。栄養教諭も、調理員も今日は特に気合いが入っていたようです。「豚肉」が柔らかくて、最高においしいかったです。写真は、配膳中の様子です。密にならないよう、間隔をあけて配膳しています。混み合った様子はなく、安心して食べられます。もちろん食事前は、手洗いや、机や配膳台の消毒をしています。

1年生の学習も本格的に!【校長室より】

 一年生の学習も本格的に始まっています。写真の授業は「国語」です。「口語文」「文語文」といった小学校では学習していない言葉が出てきています。分散登校で生徒は半分ですが、中身は濃く行われているので、平常時の2倍の濃さかもしれません。ピンチをチャンスに!発想を変えれば、いいこともたくさんありそうです。

「中学校は大人になるところ」【校長室より】

 本日、2年生の集会で生徒に次のように話しました。

・小学校は子供になるところ

・中学校は大人になるところ

・高校等は社会人になるところ

「体が大きくなっている!」と久しぶりの2年生を見て思いました。特に男子はズボンが短くなっている生徒が、目立ちました。この一年間で、体に見合う中身(思考や判断、心情)を持ってほしい。そのモデルとなるのは、現3年生。今、3年生も大変な中にいる。最後の部活の大会やコンクールが中止。修学旅行も中止。体育祭もない。しかし、そんな中で中学校生活の仕上げを行おうとしている。その様をしっかりと見てほしい。そして一年後は君たちが最上級生になる準備をしっかりしてほしい。

 同時に1年生からは、中学生のモデルとして見られている。意識を高く持ってほしい。

 君たちも林間学校や部活の大会等が中止になり、残念な思いがあるだろうが、その目的をしっかりと見据え、別の形で目的を達成してほしい。

 素晴らしい令和2年度をつくろう!

 

「物事の本質を見極め、自分のすべきことを見出す」【校長室より】

本日、3年生の集会で次のような話しをしました。

 まず、「大変な時であることは、十分に理解できる年齢であろう。だからこそ、自立・貢献を目指す本校の生徒は、15歳なりに何を、どうすればよいのかしっかりと判断し、行動してほしい。」と話しました。

 次に、葛北大会や吹奏楽コンクール、修学旅行等が中止になったことを伝えました。やり場のない悔しさがあるのは十分に理解している。だから、先生や流山市では、何とかできないかと様々なことを検討している。例えば、8月1・2日に市内の運動部の大会ができないか。修学旅行の代替行事はできないか。などです。 不確定な要素がたくさんあり、どのような結果になるかわからない。8月の大会では、競技によっては実施できないかもしれない。検討結果が出次第、君たちに知らせると伝えました。

  ここまでで、質問や意見を求めましたが、発言はありませんでした。

 次に、このような時にどうすればよいのか?さまざまな書物から学んだことを話しました。答えは「諦める」のです。「諦める」とは、「断念する」とか「途中でやめる」といったマイナスの意味で使うことが多い。けれども「諦める」の本来の意味は、「明らかにする」ということ。「現状を知り、物事の本質を見つめ、よりよく生きていく」という意味です。「明るい未来をつくっていく」という意味合いがあるのです。部活動の大会 修学旅行の本質、本当の目的は?と考えると、中止になったが、100%悲観することはない。陸上競技の為末選手は「手段は諦めるが、目的は諦めてはいけない」と「諦める力」という著書で述べています。中止になったことの目的を、異なる方法で達成すればよいのです。もう一度、君たちの生活を見直し、「本当の目的を達成するために、何をすればいいのか明らかにしていこう。」と話しました。

 最後に、その作業の中で、いろいろと整理がつかないことがある。そういう時は、「たくさんの知恵や経験をもった大人に是非相談しよう。先生でも、親や祖父母でもいいでしょう。きっといい道を示してくれる。」と話しました。

 誰もが経験したことのない状況だけれども、みんなで素晴らしい令和2年度をつくっていきたいものです。

 

学校再開に向けて【校長室より】

いよいよ来週月曜日(6月1日)から学校が再開されます。約3カ月もの間、休校となっていました。その間に卒業、進級、入学と人生の大きな区切りがありました。この数年を振り返ると、大きな地震や台風による被害がありました。今もなお、その被害に苦しんでいる方々がいらっしゃいますが、そのような時にこそ、人々は結束し、困難を乗り越えようとしてきました。長い人生の中には、様々なできごとがあります。苦しい時もありますが、その苦しみを何とか乗り越えようとすることで、そのできごとが人々にプラスになると、私は考えています。まだまだ、コロナウィルス感染拡大防止のためにたくさんの配慮をしなければなりませんが、今できることを最大限に行い、一生懸命に日々を過ごすことで、明るい未来が拓けると信じています。